Wordのお悩みベスト3内に入ると思われる「行間」問題。
- 行間が広がりすぎて困っている
- 行間を自由に調整できない
- あきらめてExcelを使っている
ここでシッカリ理解して、行間問題から卒業しましょう!
行間とはどこのこと?
まずは、Wordでいうところの「行間」についてご説明しますね。
このような文書があり、
一般的に行間というと、行と行の間の空白のことを考えますが、
Wordではそうではなく、
行の下端から次の行の下端までの間隔のことを「行間」といいます。
つまり、「文字の大きさ+少しのスペース(空間)」ということになります。
行間を広げるには
行間をもう少しあけたい場合は、範囲選択をして
「ホーム」タブ→「行間」の▼をクリックして、リストから選択します。
行間が広がります。
行間が広がりすぎたときは
次に、よくあるご質問です。
フォントサイズを14ptに大きくした途端、行間がぐっと広がった・・・そんな経験はないでしょうか?
この文書、フォントサイズは10.5です。
フォントサイズを14ptに変更すると、なんと一気に行間が広がってしまいます。
もー、だからWordって嫌いなのよね・・・とつぶやいたりしてませんか?
なぜ、こうなってしまうのでしょうか?
理由を説明しますね。
理由を説明するために「グリッド線」を表示させます。
「表示」タブ⇒「グリッド線」にチェックを入れます。
レポート用紙のような線が表示されました。※この線は目安の線で印刷はされません。
通常Wordでは、このグリッド線を基準に文字が配置されています。
グリッド線とグリッド線の間の中央に配置されるのです。
現在、フォントサイズは、10.5です。
グリッド線の間に文字が中央におさまっています。
では、フォントサイズを12.0にしてみます。
文字サイズは大きくなりましたが、まだグリッド線の間におさまっています。
フォントサイズを14.0にしてみます。
2本のグリッド線の間におさまらなくなったので、次のグリッド線(3本目)との中央に配置されました。
これによって、行間がぐんと広がってしまうのです。
フォントサイズ28.0にしてみると・・・
また、次のグリッド線(4本)の間に配置され、さらに行間が広がってしまいます。
Wordにはこのような特性があるのです。
これを理解すると、広がった行間を狭くする方法もすんなり理解できると思います。
ということで、行間を狭くしたい場合は、
文字をこのグリッド線に合わせないように設定すれば良いのです。
では、設定を変えてみましょう。
まずは、行間を狭くしたい部分を範囲選択します。
選択範囲内で右クリック→「段落」をクリックします。
「段落」の画面が表示されたら、
「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」
のチェックマークをはずして「OK」ボタンをクリックします。
フォントサイズは14ポイントのままで変わらないのですが、行間が狭くなりました。
「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」って
正直「なんのこっちゃ?」ですが、こういう意味だと理解しましょう。
行間を自由に設定したい
行間をもう少し狭く、もう少し広く・・・と数値で自由に設定することも出来ます。
今度は自由に調整する方法を2つご紹介しますね。
固定値を使う
1つ目は、「固定値」を使って行間を調整する方法です。
現在のフォントサイズは、14ptです。
もう少し行間を詰めたいので、固定値を使って「良い感じ」に調整します。
行間を調整したい部分を範囲選択して
選択範囲内で右クリック→「段落」をクリックします。
「段落」の設定画面が表示されます。
「行間」を「固定値」に変更し
「間隔」を現在のフォントサイズと同じ「14pt」に設定し「OK」します。
選択範囲の行間が14ptに変更されました。
狭くなりましたが、ちょっと行間が詰まりすぎる感じがしませんか?
フォントサイズと行間の間隔が同じ14ptに設定されたため、間に全く空間がない状態になっているのです。
もう少し余裕(空間)が欲しいので「14pt」に数ポイント分の空間をプラスします。
では、3pt分の空間をプラスするとして、行間を17ptにしてみましょう。
先ほどよりも、ほんの少し(3pt分)空間が出来ましたね。
「 固定値」は、フォントサイズに関係なく指定した間隔に固定します。
注意点としては、
フォントサイズよりも小さな間隔に設定すると、文字が一部見えなくなる
ということです。
例えば、フォントサイズは「14pt」で行間の固定値の値を「10pt」にすると、こうなってしまいます。
結論として、行間をぴったり合わせるには、
設定している「フォントサイズ+2~3ポイント(空間分)」くらいが良いと思います。
「固定値」の意味をしっかり理解出来ましたか?
フォントサイズより小さい値にしなければ、行間が自由に調整出来るため使いやすいですね。
最小値を使う
続いて、「最小値」を使った行間の調整方法についてです。
まずは、「固定値」と「最小値」の違いを確認しておきましょう。
「最小値」:指定した間隔以下にはならないけれども、フォントサイズが大きくなればそれに合わせて広がる
実際に試してみます。
フォントサイズ12pt、行間が「最小値」で「12pt」の文書があります。
一部、フォントサイズを24ptにしてみます。
大きくなったフォントサイズに合わせて、行間が広がりました。
一方、「固定値」で「12pt」の場合だと
フォントサイズに関係なく間隔の12ptが固定されるため、大きくなった文字の部分は一部見えなくなってしまいます。
このような違いがあるわけです。
どちらが良いとは一概には言えませんが、違いをしっかり理解した上で使い分けたいですね。
行間はかなりややこしい部分ではあるのですが、一度しっかり違いを理解しておくともう悩まなくてすみますよ。
働く女子の皆さんは、ここでシッカリ理解して行間問題から卒業しましょう!
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