時間をかけて、やっとの思いで作った資料。
閉じようとした時に「保存しますか?」
と聞かれて、なぜか反射的に「いいえ」を押して絶望したことはありませんか?
もちろん私、何度もあります。でも、もう大丈夫です。
Officeでは、保存せずに閉じたファイルを簡単に復元できる機能があるんです。
まだその経験がないというアナタも、いつか役に立つ時がくるかもしれません。
ぜひ覚えておいてくださいね。
新規ファイルを保存せずに閉じてしまった
今回はエクセルを例にご紹介しますが、Word、PowerPointでも同様の操作方法です。
「ファイル」タブをクリックします。
「情報」⇒「バージョンの管理」⇒「保存されていないブックの回復」 をクリックします。
保存しないで終了してしまったファイルの一覧が表示されます。
ファイルを選んで「開く」ボタンをクリックして開きましょう。
保存せずに閉じてしまった文書を開くことができました!
ひとまずこれで安心。
上に黄色い帯が表示され、「復元されたファイルです」と表示されています。
しかし、これは一時的に保存されているだけなので、早めに保存を。
「名前を付けて保存」をクリックして、正しい場所に保存しておきましょう。
上書き保存を忘れてしまった
先程のファイルは無事に復活できて正しい場所に保存しました。
その後、作業を続けていました。
が、またもやウッカリ!
今度は、「上書き保存」をせずに閉じてしまいました・・・。
どんだけウッカリさんなのぉー!!
でも、大丈夫なんです。
そんな時でもちゃんと復活できるようになっていますので♪
では、復活させてみましょう。
上書きせずに閉じてしまったファイルを開きます。
上書き保存していないため、追加した文字はありません・・・
「ファイル」タブ⇒「情報」をクリックします。
「バージョンの管理」のところを見ると、「保存しないで終了」と表示されていますね。
クリックしてみましょう。
ファイルが開き、内容が復活しています(文字が追加されている!)。
画面の上に黄色い帯が表示されていますね。
これは、一時的に保存しているファイルだということを教えてくれています。
「元に戻す」をクリックしましょう。
以下のようなメッセージが表示されます。
「OK」をクリックすると、復活した状態で上書きしてくれます。
自動保存の間隔を設定するには
なぜこんな風に復活できるのか、理由を説明しますね。
Officeでは、ある一定の時間ごとに(規定値では10分)自動保存を行っているのです。
確認してみましょう。
「ファイル」タブ⇒「オプション」をクリックします。
エクセルのオプション画面が表示されたら、左側の一覧から「保存」をクリックします。
「次の間隔で自動回復用データを保存する」の項目に「10分ごと」と設定してありますね。
保存する間隔は変更することもできます。
回復して表示できるのは、「自動保存されたファイル」です。
一定の時間(10分)が経たなければ自動保存は行われません。
ということは、
10分以内に保存せずに消してしまったファイルは、復活できません。
また、自動保存したファイルは、「作成後4日間」しか残っていません。
それ以降は消えてしまいますので、復活させたらすぐに保存しておきましょう!
まとめ
新規ファイルの保存をせずに閉じてしまった
「ファイル」⇒「情報」⇒「バージョンの管理」⇒「保存されていないブックの回復」
保存しないで終了してしまったファイルを選択して「開く」
開いた後は、名前を付けて保存。
上書き保存を忘れた
「ファイル」⇒「情報」⇒「バージョンの管理」
「バージョン」の下に表示される「〇〇(保存しないで終了)」ファイルを選択して開く
開いたら、「元に戻す」⇒「OK」ボタンをクリックして上書きしておく。
自動保存の間隔を変更するには
「ファイル」⇒「オプション」⇒「保存」の「次の間隔で自動回復用データを保存する」の間隔を変更
今まで、あきらめてもう一度作り直していたという方、
是非今後ご活用くださいね!
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