VLOOKUP関数を使うと「#N/A」というエラーが表示されることがあります。
参照先のセルに値がないために#N/A(ノー・アサイン)というエラーが表示されるのです。
下の表の場合、「コード」が未入力、つまり空白になっているため参照できませんということです。
今回は、このエラー表示を「IFERROR関数」を使って回避する方法をご紹介します。
IFERROR関数
IFERROR関数とは
IFERROR関数は、数式の結果で分岐を行うことができます。
数式の結果がエラーとなる場合は指定した値を表示、それ以外の場合は数式の結果を表示します。
なんだか難しそう…ですか?大丈夫!
ということなので、
- 「値」:数式を設定
- 「エラーの場合の値」:エラー時に表示させたい文字など
この2つを指定すればOKです。
今回は、エラーなら「空白」を表示したいと思います。
IFERROR関数の入力
いつもは、「関数の挿入」ボタン→関数を選択→引数を設定
という流れてご説明していますが、今回は違う方法でご説明したいと思います。
なぜならば…既に入力されている数式を利用したいからです♪
下の表で説明します。
セルB4をクリックして数式バーを確認しましょう。
VLOOKUP関数が設定されていますね。
この式にIFERROR関数を加えて、エラーの場合には空白を表示したいと思います。
このように追加します。
VLOOKUP関数の部分は既に入力されているので、
その前後にIFERRORとエラーの場合の値を追加すれば良いですね。
ちなみに、“” は空白を意味します。
Excelではおなじみですね。
では、始めましょう!
数式バーで編集
数式バーに表示されている数式の「=」の後ろをクリックしてカーソルを表示します。
iferror と入力します。※小文字でも大文字でもOKです。
入力をすると、すぐ下に「IFERROR」という関数名と関数の説明が小さく表示されます。
表示された「IFERROR」をダブルクリックしましょう。
すると、IFERROR関数が選択され、小文字で入力していた場合でも大文字表示に変わります。
さらに ( も自動で表示されます。
=IFERROR(VLOOKUP(~~~~ となりましたね。
続いて、VLOOKUP関数の後ろに入力します。
)の後ろをクリックしてカーソルを移動します。
エラーの場合の値を入力しますので、
,””) と入力します。
最後にEnterキーを押して確定しましょう。
=IFERROR(VLOOKUP(A5,$A$15:$C$20,2,FALSE),””)
と入力されていることを確認してください。
では、この式を下方向へコピーしましょう。
「#N/A」とエラー表示されていたセルが空白表示に変わりましたね!
「単価」の欄も#N/Aエラーが表示されていますね。
先ほどと同様、IFERRORを設定してエラー表示の時には空白が表示されるようにしましょう。
セルD4をクリックします。
先ほどと同様に、数式バーで以下のように編集します。
入力ができたら、下方向へコピーしましょう。
同じく、#N/Aのエラー表示だったセルが空白表示となりました。
以上で完了です。
コードが未入力の場合は「空白」を表示
コードが入力されたら、VLOOKUP関数を使って商品名と単価を自動入力されます。
思っていたよりも簡単ではなかったでしょうか?
IFERRORはExcel2007バージョンから登場した便利な関数です。
様々なエラー表示をなくすことができますので、ぜひ活用してくださいね!
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