COUNT系関数のご紹介、今回は「COUNTIF関数」です。
COUNT系の関数はいくつかありますが、「何を数えるのか」が大きな違いです。
- COUNT関数:「数値を数える」
- COUNTA関数:「空白以外を数える」 でした。
働く女子のみなさん、表の中にデータが何件あるか数える時に目で見て数えていませんか? 件数が少なければそれでも良いかもしれませんが、 100件、1000件、10000件・・・日が暮れてしまいますね・・・。 しかも、件[…]
下の「模擬試験結果」の表で
「合格者の人数」を出したいと思います。
このように、「合格」の人だけなど何か条件を指定して
その「指定されたものだけを数える」COUNTIF関数についてご紹介します。
COUNTIF関数
COUNTIF関数は、条件に合ったセルの個数を数える関数です。
「カウントイフ」と読みます。
セル「C11」に合格者数を出したいので、
「結果」欄の範囲の中で「合格」と表示されているセルを数えれば良いですね。
セルC11をクリックします。
「関数の挿入」(fx)ボタンを選択して関数を選びます。
関数名が表示されます。
この中から「COUNTIF」を選びます。
「関数の分類」を「すべて表示」に変更します。
すると、Excelのぜんぶの関数がAから順番に表示されます。
「COUNTIF」は「C」なので、少し下へスクロールして探します…
が、ここでぜひ覚えておいて欲しいことがあります。
目的の関数にパパっとジャンプできる方法があるんです!
まず、「関数名」のところに関数がたくさん並んでいるわけですが、
その中のどれでも良いので、ひとつクリックします。
そして、キーボードから、
探したい関数名の先頭文字を2~3文字入力します。
今回は欲張って「cou」と入れます。
この時、できるだけ素早く!が大事です。
couと素早く入れましょう!
難しければ、c だけでも良いですよ。
c だけだと思ってしまい、c から始まる関数にジャンプしてしまいます。
(それでもそこから少しスクロールすれば良いのですが)
そして、この時には必ず日本語入力をOFF「A」の状態で入力してくださいね。
ジャンプできましたか?
COUNTIFをクリックして「OK」をクリックします。
COUNTIF関数の画面が表示されました。
これから「範囲」と「検索条件」を入れていきます。
まずは「範囲」から
範囲は、「合格」をどの範囲の中から数えるの?ということ数える範囲を指定します。
「合格」「不合格」などが表示されている「結果」の欄から数えるので
セルC4からC9をドラッグして範囲選択しましょう。
引数の「値1」が「C4:C9」という表示に変わったことを確認したら「OK」ボタンをクリックします。
次に「検索条件」を指定します。
検索条件は「何を数えるの?」という「何を」を指定するところです。
「合格」を数えるので、
この欄に「合格」と入力しても間違いではないのですが
今回は「セルA11」を参照します。
「セルA11」に入力されているものを数えてね!ということです。
なぜセル参照させた方が良いのかは、後程説明します。
ということで、「検索条件」の欄にカーソルを移動したら、
セルA11をクリックして「OK」をクリックします。
合格者は「3」となりました。
3人で合っていますね。(当たり前ですが・・・笑)
セルC11をもう一度クリックして選択したら「数式バー」を見て確認しましょう。
=COUNTIF(C4:C9)という式が入っていますね。
検索条件を変えてみよう
先ほど、検索条件には「合格」という文字ではなく「セルA11」を参照させました。
では、セルA11の「合格」を「不合格」に変えてみましょう。
セルA11を「不合格」に入力し直します。
不合格の人数に変わりました!
検索条件にセルを参照させておけば、
常にそのセルに入力される条件を数えてくれるというわけです。
便利ですね!
検索条件の入れ方いろいろ
検索条件にはその他にもいろいろな入れ方があります。
~以上、~以下を数える
今度は「点数」の中から「85点以上」のセルを数えましょう。
セルC14をクリックしてCOUNTIF関数を選択します。
今回は「点数」の中から数えるので、セルB4からB9をドラッグして選択します。
検索条件には、「>=85」と入力して「OK」をクリックします。
※数字と記号は必ず半角で入力しましょう。
85点以上は「3」という結果がでました。
合っていますね!(だから当たり前だって・・・笑)
比較演算子
~以上、~以下、~と等しくないなど様々な条件の入れ方があります。
85以上 | >=85 |
85以下 | <=85 |
85より大きい | >85 |
85より小さい | <85 |
85と等しくない | <>85 |
~以外を数える
では、続いてもひとつ。
セルC15に「結果」の中から「欠席以外」のセルを数えてみましょう。
セルC15をクリックします。
COUNTIF関数を選択します。
- 「範囲」:C4:C9
- 「検索条件」:<>欠席
と入力します。
欠席以外ということは、「欠席と等しくない」ということで「<>」を使います。
「欠席以外」は「4」となりました!
空白以外を数える
少しステップアップします。
先ほどの「~以外」を活用して「空白以外」のセルが何個あるかを数えることができます。
以下の表のセルC11に
「結果」の中から「空白以外のセル」の個数を数えましょう。
セルC11をクリックして、COUNTIF関数を選択します。
- 「範囲」:C4:C9
- 「検索条件」:<>
と入力します。
空白以外は「<>」と入れればOKです。
覚えておいてくださいね。
空白以外を数えるときの注意点
IF関数などを使っていて、その結果として「””」空白が入っている場合
見た目は空白なのですが、「空白の文字」が入力されているということでカウントされます。
気をつけましょうね。
今回のご紹介は以上です。
検索条件の入れ方次第でいろいろな数え方が出来そうですね!
ぜひお試しください♪
Excelの関数の中でも代表的なIF関数。 条件によってセルに表示する内容を変えることができるので、様々なシーンで活用されている便利関数です。 モチロン、働く女子としてもIF関数は必須! 使ったことがないという方も、使った[…]
働く女子のみなさん、表の中にデータが何件あるか数える時に目で見て数えていませんか? 件数が少なければそれでも良いかもしれませんが、 100件、1000件、10000件・・・日が暮れてしまいますね・・・。 しかも、件[…]
COUNT系関数のご紹介、今回は「COUNTIFS 関数」です。 前回ご紹介した「COUNTIF関数」の仲間で、Excel2007から登場した関数です。 COUNTIF関数は、条件に合ったセルの個数を数える関数ですが […]
COUNT系関数のご紹介、今回は「COUNTBLANK関数」です。 COUNT系の関数はいくつかありますが、「何を数えるのか」が大きな違いです。 COUNT関数:「数値を数える」 COUNTA関数:「空白以外を[…]