エクセルで勤務時間の計算、夜勤などで終了時間が翌日になる場合などもありますよね?
日をまたいだら計算結果がおかしい。なぜ?
そんなあなたのために、「日付をまたぐ場合の経過時間の計算」についてご説明します。
動画バージョンもあります。
日付をまたぐ場合の経過時間の計算
開始時刻と終了時間が同じ日付の場合は、終了時刻から開始時刻を引けばOKでしたね。
こちらの記事でご確認ください。
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今回は、終了時間が翌日になる場合についてのご説明です。
終了時間が翌日の場合
例えば、勤務開始が21:00、勤務終了が翌日の朝6:00だとします。
終了時間から開始時間を引くと、このように「####」表示となります。
終了時間が開始時間の翌日になる場合は、勤務時間が0より小さくなり、マイナスの値になってしまいます。
なぜこんな結果になるのでしょう?気になりませんか?
シリアル値について
前回の記事にも書きましたが、Excelでは、1日24時間を「1」とした「シリアル値」という数値で日時を管理します。時間の計算もこの「シリアル値」を利用して行われます。
- 21:00のシリアル値は、21÷24=0.875
- 6:00のシリアル値は、6÷24=0.25
よって、6:00から21:00を引き算するということは、
0.25-0.875=-0.625
というマイナスの結果になるというわけです。
終了時間に「1」を追加して計算
では、どうすればよいのでしょう?
とすればよいのです。
具体的には、1日のシリアル値は「1」なので、「1」を足します。
ここで、IF関数の出番です。
では、早速操作しましょう!
以下の表で実働時間を計算します。
セルD4をクリックしておいて、「関数の挿入」(fx)ボタンを選択して関数を選びます。
関数名が表示されます。
この中から「IF」を選びます。
効率良く目的の関数にたどりつく方法はコチラから確認してくださいね。
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引数の入力
IF関数の画面が表示されたら、引数を入れていきます。
論理式
条件を入力します。
今回の条件となる「開始時間が終了時間よりも大きかったら」を式で入力します。
「B4>C4」と入力すればOKです。
値が真の場合
開始時間が終了時間より大きい場合は、終了時間に「1」を足し算するとしたいので、
値が真の場合の欄には、以下のように入力します。
終了時間+1-開始時間
値が偽の場合
開始時間が終了時間より大きくない場合は、そのまま引き算をします。
値が偽の場合の欄には、以下のように入力します。
終了時間-開始時間
以上、すべての引数に入力ができたら「OK」をクリックしましょう。
開始時間が終了時間より大きい場合もきちんと計算されていますね。
合計時間の表示がおかしいので、表示形式を変更しましょう。
24時間を超える場合は、表示形式の変更が必要でしたね。
合計のセルD9を右クリック→セルの書式設定から
表示形式を [h]:mm に変更します。
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正しい時間が表示されました。
時間の計算は少しやっかいですが、理解しておけばあとはスンナリいきますよ。
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