Excel女子の皆さん、消費税などの計算結果の端数処理はどうしていますか?
ROUNDDOWN関数を使っていますか?
それでもモチロン良いのですが、ROUNDDOWNよりちょっとだけ簡単な関数として「INT」関数があります。
はい、ちょっとでもラクしたいですよね~
ROUNDDOWN関数ってなんだったっけ?という方は、こちらから確認してくださいね。
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では、「INT関数」をご紹介します。
INT関数
INT関数とは
INT関数は、ROUNDDOWN関数と同じく「切り捨て」ができる関数です。
「イント」と読みます。
小数点以下を切り捨てて「整数」にします。
ROUNDDOWN関数は、
=ROUNDDOWN(A1,0)のように
「桁数」を指定する必要があるのに対して
INT関数は、
=INT(A1)のように
「桁数」を指定する必要がありません。
INT関数の使い方
実際に試してみましょう。
以下の表をご覧ください。
「123.456」という数値をINT関数を使って小数点以下を切り捨てします。
切り捨てた結果を表示したい「セルB2」をクリックして
「関数の挿入」ボタン(fx)をクリックします。
関数の挿入の画面が表示されます。
関数の一覧から「INT」を探して「OK」をクリックします。
【Excel】目的の関数まで瞬間移動~差が付く時短テクニック
「引数」を設定します。引数は「数値」だけですね。
どの数値を切り捨てるかということですので、セルA2をクリックします。
※セルA2をクリックすると、A2と表示されます。
設定出来たら、「OK」ボタンをクリックします。
今回は、小数点以下を切り捨てる関数ですので、「桁数」の設定はいらないのです。
簡単!!
小数点以下が切り捨てされ、整数の表示になりました。
ROUNDDOWN関数では、小数点以下の桁数を指定出来ましたが、
INT関数は桁数の指定ができません。
以下のように、必ず整数となります。
ということは・・・
セルB2に、ROUNDDONW関数を使用して、
=ROUNDDOWN(A2,0)
としても、同じ結果なのです。
どちらを使用しても良いのですが、
初めから小数点以下を切り捨てたいとわかっている場合には、
「桁数」の設定がいらないINT関数を使ったほうが簡単(少しラク?)ということです。
なーんだ、INT関数は楽勝!と思ったアナタ!
ここでひとつ注意があります。
マイナスの数値には注意
数値がマイナスの場合には、こうなります
あれ?結果が予想と違いませんでしたか?
-987.65は「-987」になるハズでは?
と思われたかもしれませんが、そこが注意点なのです。
INT関数は、「指定した数値を超えない最大の整数」となるのです。
えー、なにそれ??
要は、-123.456をINT関数で切り捨てる場合、
–123.456より大きくなってはいけないのです。
「-123」と「-124」はどちらが大きいですか?
マイナスだから、-123の方が大きいですよね?
ということで、-123にはなれないので、
-123.456を超えない最大の整数「-124」となるわけです。
マイナスの数値に使用する場合には注意してくださいね。
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